セラノスティクス・放射性医薬品市場の国際動向と日本の展望
― RI供給・国内製造基盤・次世代核医学治療の方向性 ―
- 世界で加速するセラノスティクス市場と、メガファーマの参入・投資動向を俯瞰
- 177Lu、225Ac、211At――治療用RIの供給と国内製造をめぐる課題を整理
- β線からα線へ。次世代核医学治療の潮流と、日本の強み・今後の可能性を展望
近年、放射性医薬品を取り巻く市場環境は大きく変化しています。前立腺がんや神経内分泌腫瘍(NET)を中心に、診断と治療を組み合わせた「セラノスティクス型」医療の実用化が進み、治療用放射性医薬品への関心が急速に高まっています。
こうした市場拡大を背景に、従来の核医学関連企業に加え、グローバル製薬企業による参入も相次いでいます。M&Aや共同開発、製造拠点への投資など、研究開発から製造・供給までを見据えた事業基盤の構築が進んでいます。
一方、177Lu、225Ac、211Atなど治療用RIの安定供給や国内製造基盤、治療施設・人材など、普及に向けた課題も顕在化しています。放射性医薬品はRIの半減期や輸送など特有の制約を有するため、研究開発だけでなく、製造・供給から医療現場までを一体的に捉えることが重要です。
さらに、177Luなどを用いたβ線治療に加え、225Acや211Atなどを用いたα線治療や新たな標的分子の研究開発も進展しており、次世代の放射性医薬品・セラノスティクス市場のさらなる拡大が期待されています。
日本はPET診断や放射性医薬品研究において蓄積された技術基盤を有する一方、治療分野への展開や研究・製造基盤の維持、医療提供体制の整備などが課題となっています。今後、こうした強みをどのように治療や産業競争力につなげていくかが重要となります。
本レポートでは、国内外の市場・研究開発動向、主要企業の事業展開、RIの製造・供給体制、国内実装に向けた課題を整理し、日本の強みと課題、今後の市場・技術の展望を考察します。
| 商品管理番号 | AA05047177 |
|---|---|
| 発刊日 | 2026-10-9 |
| 体裁 | A4 / 138ページ |
| 発行 | 株式会社シード・プランニング |
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調査対象・調査方法
◆ 調査対象:
放射性医薬品・セラノスティクスに関連する国内外の市場、主要企業、研究開発、RI製造・供給体制、国内の医療提供体制等
◆ 調査方法:
(1)公開情報調査(企業ウェブサイト、プレスリリース、論文等)
(2)有識者ヒアリング(4件)
◆ 調査期間:
2026年5月~9月
目次概要
総括
第1章 放射性医薬品・セラノスティクス市場の現状と研究開発動向
1.放射性医薬品・セラノスティクスの概要
2.放射性医薬品に用いられる主な放射性核種
3.診断・治療用放射性医薬品とセラノスティクス
4.国内外で承認済みかつ販売中の主な放射性医薬品
5.研究開発が進む新規標的と疾患領域
第2章 主要企業の参入と放射性医薬品産業の拡大
1.メガファーマによる放射性医薬品分野への参入
2.M&A・提携を通じたパイプライン・技術の獲得
3.製造拠点への投資拡大
4.産官学・異分野連携による産業基盤の形成
第3章 RIの安定供給と国内製造基盤
1.RI特有のサプライチェーンと海外依存による供給リスク
2.主要RIの供給・調達構造
3.核種の特性に応じた国内製造・供給体制
4.国産化に向けた製造基盤の整備と重点化
5.225Ac製造における原料確保
6.研究段階から商用生産への移行
第4章 セラノスティクスの国内実装に向けた課題
1.治験・核医学治療を実施できる医療機関の不足
2.放射線治療病室・RI使用可能量が治療キャパシティを制約
3.核医学治療を支える専門人材の不足
4.患者・社会における放射線・核医学への理解
5.国内実装を進めるための行政・公的支援
第5章 日本の競争力と今後の展望
1.PET・診断分野で蓄積してきた日本の強み
2.治療分野への展開の遅れと研究基盤維持への懸念
3.先行する研究領域を国際競争力につなげるための投資
4.日本の強みを生かした競争戦略
5.今後5~10年で期待される市場・治療の拡大
6.従来の枠組みにとらわれない新たな展開
資料編1 主要企業個票(8社)
資料編2 有識者ヒアリング詳細